| 中国の現代版画 |
| 2001年秋、日本の京都、松山における「日・中国際版画展」の開催は、新世紀を迎えて中国と日本の版画芸術交流の序幕となることでしょう。両国にとって代表的な版画芸術団体が企画 した今回の展覧会は、2年あまりの準備ののち、中国側90点、日本側150点の作品が集められ、中堅と若手作家を中心にした両国現代版画の最高水準を示す展覧会であります。また、今回の展示は学術交流としても大きな歴史的意義を持つに違いありません。 2000年にわたる変化を眺めると、中国版画は長い歴史を持ち現代文化の中に独特な領域を形成しています。特に1980、90年代から中国版画は新時代に入り、芸術的思考、概念を様々な方向に展開しつつ発展してきました。版画家たちは新しい考え方に力を注ぎ、現実社会を観察し、現代文化を理解して、個人の創作と体験、そして想像力に心を配り、常に創作の領域において真実の表現と昇華を求めようと努力しています。作品に内在する質と形式は日々変化して、現代性、民族性そして個性が今日の中国版画発展の趨勢となっています。 版画芸術の現代的発展には素晴らしい条件が中国には備わっています。中国では1950年代から何十もの芸術系大学に版画学科が設立され、数多くの人材を育ててきましたが、現在版画創 作の領域に活躍している合わせて数千人の中堅、新鋭版画家のほとんどが、これらの教育機関において版画の専門教育を学んだ人々です。各芸術大学、省、市美術家協会、画院、版画院、芸術館などの文化専業団体に所属する作家たちは数多く、高いレベルを保つと共に、良好な創作環境に恵まれています。また、国内では2年に一度の「全国版画展」と「国際版画展」、5年毎には 中国の現代版画「全国美術作品展」が開催され、さらにさまざまな規模の国内外 の版画コンクールが彼らに多くの発表機会を与えています。版画の民間団体、学術交流活動そして版画書籍の出版活動によって、今日中国版画の歴史は最も繁栄した時期を迎えていると思います。 歴史上海外との交流はこれまで中国版画の発展に大きな影響を与え、特に中国と日本の交流は頻繁で長い歴史を持っています。両国は近く、そのために互いの文化が深い影響を受け合って、この東方文化、芸術の宝庫に輝かしい一ページを添えています。 この場をお借りして、「日・中国際版画展」を主催する版画京都展実行委員会及び作家の方々、中国国家文化部中外文化交流中心をはじめ、ご支援、ご協力を賜わった日本駐在の中国大使館、日本版画協会、協賛と助成をいただいた財団及び企業と団体、その他多くの方々に心からお礼を申し上げます。また中国の版画界にもその名を知られ、尊敬されている日本国著名版画家の黒崎彰先生を特記すべきだと考えます。黒崎先生は版画指導と制作のかたわら何度か中国を訪ねられ、中国からの留学生をも迎えて熱心に指導し、日中版画交流に大きな貢献をされてきました。今回の展覧会は実に彼が何年前から計画し心血を傾けた結果であり、ここに心からの敬意と感謝を表明します。さらに黒崎先生の助手でもあり、多くの努力を今回の展覧会に注がれた若手版画家の張珂先生にも感謝を申し上げます。 日中版画の交流と両国版画家たちの友好が永遠に続くよう、心よりお祈り申し上げます。 |
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中国美術家協会版画芸術委員会主任
北京中央美術学院教授 宋源文 |
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中国現代版画
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